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2012年04月29日

双極性Ⅱ型/負け惜しみではなく

共感できる内容だったので少し引用します。

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竹脇無我著『凄絶な生還』


僕が思うに、うつ病から抜け出すのになくてはならないものが4つある。一に休養、二に薬の助け、三に治したいという自分の気持ち、そしてもう一つは、周囲の人の支えだ。僕の場合も、本当にいろいろな人の世話になった。


病気のなかには、どんなにきちんと治療しても、発症前に比べると心身のパワーが低下するものが多い。でも、うつ病は違う。きちんと治療すれば、病気になる前より、もっと元気になる。僕はそう実感している。


その大きな理由は、さっきも言ったように、うつ病になることで、「違う世界が見られる」ところにある。・・そしてもう一つ。うつ病になってそこから抜け出したことで、僕は「等身大」で生きられるようになった。


最近、つくづく思う。時計の針は逆には回せないが、ムダに回っているわけでもないと。針が回るごとにつらい記憶は薄らぐし、何歳になっても人は変われる。うつ病から回復して、僕はいろいろな面で変わった。前よりも、いい生き方ができるようになったと思う。


だから、いまは負け惜しみでなく、「うつ病になってよかった」と思っている。

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私もそう実感しています。確かにお金がなく厳しい生活ですが、逆に得たものも多々あります。


逆に言うと、精神的に強し衝撃で意欲、気力が打ちひしがれ完全に戦意喪失していたあの頃。頭の中には、大きな鉛とブラックスワン(鬱病)が支配し考えることさえ、生きることさえ、何の感覚さえ無くなっていた。


その想いは鬱病を患ったものにしか説明のしようのない絶望と悲壮の日々の繰り返し。その時期に思っていたこと『私はこの先には破滅しかないのか』私のこの頭は、到底回復できるものではない私にはわかる。


そんな私に、主治医は私に言った
『ある時期に来ると、頭がフッと軽くなる時がくる。必ず来る』
私は信じなかった信じることができなかった


2年間待ったが頭がフッと軽くなる瞬間なんて来なかった。貯金と退職金も底をつき借金生活に突入した。私に残されたのは生命保険を家族に遺すことだけと本気で考えていた。遺書も書いた。どの時点が適時なのか日々考えていた。


死に対して恐怖はなかった逆に2年間付き添ってきた、この使い物にならない頭を早く切り離したかった終わりにしたかった。



それを経て、私はここにいる
それでもこう想う。いまは負け惜しみでなく、「うつ病になってよかった」と。


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Posted by マンモス at 13:57│Comments(0)障害:うつ病
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